乳児の低血糖
・養育者と異様に離れるのを嫌がる
・新しいことをしたがらない
・新しい環境を異様に怖がる
・抱っこから降りたがらない
など。
養育者との愛着関係が形成しにくかったり、形成しているのに不安感が大きいことがあります。
不安感がずっと続く場合もあれば、日や時間帯によって異なることもあります。感覚統合障害だと、感触や刺激の種類によってその方向性が少なからず見られるところ、低血糖だとその方向性が分かりにくいこともあります。
乳児の最も大事な課題は、安全と安心の獲得です。
満足な安心感が得られない場合、後の
・人間関係の形成
・遊びの積極性
・自立心などに
大きく関わります。
またここで抜いてはならぬ考えは、その養育者の栄養状態です。
乳幼児の基本は「安全と安心」
乳児にとっての安全と安心は、衣食住と、それを世話してくれる存在との関係が第一です。
養育者の健康状態が良くないということは、いわば母(養育者)という安全基地の崩壊の危機です。
いつでも何かあった時に叫んだり泣いたりしておいた方が生存確率は上がりますから、基本緊張状態をキープ。生きるための最善の選択であります。しかし緊張状態はアドレナリンを分泌、肝臓の貯蔵糖であるグリコーゲンを分解してしまいますから、結果低血糖が起きやすい。そもそも子どもは肝臓が未熟なのでグリコーゲンを多く貯められません。
ですので、乳児の低血糖ケア、健康状態をより良くするなれば、同時に養育者の健康状態を良くすることがセットになります。
小学校くらいであれば、母子分離と自我の形成が多少進みますので、乳児のような”無意識的な不安感”が、母親の健康状態に影響されることはまだマシになるでしょう。ですが子どもの健康状態の向上は、様々な面において養育者の健康が大事です。
乳児無くして、幼児なし。
人間関係の形成や生きる上で大事な感謝と言うことについて、かのシュタイナーは
「幼児に感謝の気持ちを持たせることができたならば、七歳から一四歳にかけてその子どもは容易にすべての行動を愛を持って行うことができるようになります。」
と述べています。
(E.Mグルネリウス著「七歳までの人間教育」より)
感謝するということも、安心を感じて初めて行えますから、乳幼児にとっての安心安全はその後の人間形成全てに通じます。
マスクや殺菌や怪我防止策なども安心安全という面において大事でしょうが、そもそもそれを行う主体である『体』の健康状態をより良くすることこそが安全安心の基礎であります。
低血糖からちょい話がずれましたが、乳児も低血糖あるよ、というお話でした。