食品の原材料に使われている大豆やじゃがいも、トウモロコシなどが
「遺伝子組み換え」のものかどうか、食品表示から見分ける方法を知っていますか?
実は「遺伝子組み換え」のものを原材料の上位3位までに使っている場合、
必ず「遺伝子組み換え」や「遺伝子組み換え不分別」などの表示をしなければならない、
という決まりになっています。
…ということは、反対に言うと【表示が無ければ、「遺伝子組み換えのものは使っていません」ということ】なのです(ただし、遺伝子組み換えの作物から作られた可能性がある添加物が添加されていることはあり得ます)。
一方で、「大豆(遺伝子組み換えでない)」のような表示を見たことはありませんか?
これは、安心して購入してもらうための配慮として、メーカーが任意で表示してくれているものです。
しかし最近、この「遺伝子組み換えでない」の表示は、ほとんどなくなってしまいました。
実は、2023年にこの表示ができる基準が厳しく改定され、それまでは「遺伝子組み換え食品が意図せず混入してしまった場合も、全体の5%以下なら【遺伝子組み換えでない】と表記できる」というルールでした。
この【意図せず混入する】というのは、
例えば、大豆の収穫の時、コンテナ等に残った遺伝子組み換えのものが、
少量混入してしまうことを言います。
ジャガイモのような大きさなら大丈夫ですが、
豆などの小さい収穫物では、混入を完璧に避けることは難しいそうです。
改定後は「遺伝子組み換え食品が不検出の場合に限り表記できる」ルールに変わったため、
従来に比べて「遺伝子組み換えでない」と表示された商品が少なくなったのです。
ただし、従来と同じ基準の「意図しない混入が5%未満」の場合は、
「大豆(分別生産流通管理済み)」や「大豆(遺伝子組み換え混入防止管理済)」のように
表示することが許可されているので、代わりにこの表示の商品が増えています。
お買い物の時、参考に原材料を見てみてくださいね!