栄養状態がわかりやすく反映する肌
先日、チェロの指導をしていた小学校1年生の女の子のお顔が真っ白でした。それから、以前セミナーで父親から子どもの偏食や情緒について質問がありまして、聞いた子どもの様子から「お子さん、お顔が白くて、焼けない肌で、直射日光ではすぐに赤くなりませんか。筋肉がつきにくく、肌も白く、皮下がマシュマロみたいにふわふわしてませんか」と質問したところ、「その通りです」と驚かれました。
個人的な統計ですが、鉄欠乏、低タンパクの人たちの多くは肌が「白く」なりやすい。
感覚としては、白パンのような、血の通っていないような白さです。
皮下がふわふわしているか、それともとても薄い感じがあります。なぜかというと、白いのは、血の量が足りないとか、毛細血管にしっかりと酸素がいっていない。ふわふわしているのは、筋肉を作れないからです。(筋肉を作る材料がなかったり、糖新生を起こしていて筋肉が少しついても壊されがち)
今や白さは「美」の象徴と捉えられていますが、日本人の健康な人の肌は基本的に「黄色」みを帯びています。(黄色人種の我ら)健康な子どもの多くが、肌の色は浅黒かったり、白すぎません。もちろん、体質もありますが。
白いことは美しさの象徴かもしれませんが、少しだけ立ち止まってみてほしいところでもあります。SNSに流れてくる若い女性の多くが白すぎますね…。その写真を見ながら、ある一種の美を追求しすぎて、体調を壊しませんように…と祈るばかりです。
冒頭に書いた、小学1年生の女の子(Aちゃん)ですが、お母様がその後カウンセリングに来られまして、お話を聞いていると妊娠中も若かりし頃も「貧血」だったとのことでした。「やっぱりな」とそこまで驚くことはありませんでしたが、Aちゃんは学校や習い事のイベントの度にぐったりしてしまうとのことでしたので、お母さんもAちゃんも一緒にお食事を見直して、サプリでの栄養摂取を始めていきました。
Aちゃんは偏食も強かったのですが、まずは味噌汁をはじめとする野菜スープのスープだけを飲んでもらうようにお話ししました。野菜を食べるのはハードルが高くても、スープだけなら大丈夫でしたから。お母様には、いろんな野菜とお肉を入れてもらうことをしてもらいました。それから最低限必要な栄養素(Mg,亜鉛)だけは飲んでいました。
2週間くらいでAちゃんは自分から「スープが飲みたい」と言うようになって、1ヶ月後には発表会の後にはぐったりしたり、腹痛を起こしていたのが、なくなりました。
3ヶ月後の1月に、一度Aちゃんと会う機会があったのですが、見てびっくり!お顔のお肌の色が変わっていました。全体的に血が行き渡っているような感じて、白ではなく、肌色になっておりました。
お母様も「前までは冷たいパンみたいだった。かのこ先生が「白い」と言っていた意味がわかりました」と。
それから「野菜を食べるようになって、『今日晩ご飯、何作ろう』と悩まなくなった。それが本当に嬉しいです」とも仰っていました。もちろん、お母様自身の体調も良くなっていました。
Aちゃんの血の通っている可愛らしい笑顔をみることができて、とても嬉しく思いました。