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2025.04.29

攻撃対象を作ればつくるほど、自律神経は緊張する【分断と抱合】

心とあたまとからだの話

分断と抱合

 

分断して考えるのの最たるものは何かと言いますと、お金と時間です。時給なんてその代表的な仕組みでして、時間を分断して、それをまたお金という単位をつけて区切っていくんですね。それから、西洋医学です。臓器を一つひとつ分けて、その構造を理解する。病気が起こっている箇所を分けて見ていく。全部悪いことではありません。そのお陰で理解は深まり、技術が発展していきました。

 

でも、分断してしまうと、繋がりを見にくくなることもよくあります。答えや法則は一つにしたくなりがち。分断した一つひとつに、ヒエラルキーをつけたい。そういう気持ちや意識が発生しやすいのも事実です。

 

からだは臓器の集合体で、臓器は細胞の集合体、細胞は分子からできていますし、分子は原子から。ちなみに細胞と分子の間には「細菌」もおります。からだと細菌は密接につながり合っています。分断なんぞできない。

 

からだに何か不調が起こった時に、どこが悪いのだろうと考えますね。それからなんでそうなったんだろう、と考えます。でも、何だけなんてこと殆どありません。疲れ、ストレス、栄養不足、気温、気圧…色々な要素があります。「悪かったもの、敵は何か!?」ではなく、「からだのバランスをとりなおそう。」そうやって、分断するのではなく、いい方向に持っていこう。そういう考えを持つこと、とても大事だなあと思う限りです。

 

西洋医学が悪くて、東洋医学が良くて、なんてことをいう気も全くありません。どちらもうまく取り入れたら良いのです。大事なのは、何かだけ、一つだけを真理、もしくはにしないことではないでしょうか。

 

なぜって、そうすると、それ以外は全部敵になりやすいからです。良いと悪いをつくることは、攻撃対象を作ることに往々になりがち。攻撃対象がいるってことは、自律神経が緊張しますよ〜という話です。

 

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2025.04.28

自律神経はこころとあたまとからだを結ぶ

心・からだ・あたま

低血糖を起こしていたり、からだの質的栄養欠乏があると、自律神経は緊張しやすくなります。なぜならからだの物理的な生命の危機的状況だからです。

 

なので、緊張しやすい=ストレス感知しやすい=ストレス許容度が低くなる=緊張しやすい…

と負のループのようになります。

 

自律神経で、何が大事って、消化と吸収をもろに司っているところです。食事はもちろん、サプリだって消化吸収されて初めて効果が出ますから、そもそもの「消化吸収」がなされないと元の木阿弥なのですね。

 

その自律神経は、ある程度私たちの思考とは分かれて独立た動きを持っています。なぜって、「びっくりして心臓止まりそう」なんていう思考を持った時に、本当に心臓が止まってしまうと困るからです。(そりゃそうだ)

 

でも、独立しているって言っても孤高の狼ではないのです。いつも「こころ」「からだ」「あたま」の三者を繋いでくれています。

心の底で思っていることを、唯一無視しないで、からだに伝えてくれます。からだに伝わると、「感じる」ということを通してあたまが知ることができます。それは時に体調不良という形でやってくるのです。そのからだの状態をどうにかしようとした時に、からだだけに栄養を入れても、どこかで頭打ちになることがあります。からだは「心」からのサインを自律神経を通して知ったのですから、あたまにどうにかして心の状態を気づいてほしい。その為に、そのサインを引っ込めないことがあるのです。

 

クライアントさんによくあるのですが、一定のところまで来ると栄養療法があまり効かなくなるんです。それの意味は「次は心の声を聞いてみて」です。

 

クラインアントさんで面白いことがありました。栄養摂取して、すすめた鍼灸院通って、こう仰ったのです。

 

勝手にからだが治ってるんです。栄養補給と、鍼ですごい速さなんです。でも治ってるのに、不安がずっとあって、わたし気付いたんです。自分で自分を体調不良に設定しているんです。どうしたら、いいですか?

 

治ったら不安だと、何か言葉にはできない感覚で、自分の体調不良は心が関係していると感じられていたようでした。心が変わってないのにからだが勝手に治ると往々にしてある事例。結局この方は、不安のもとを見つめて、心へのカウンセリングを行いました。そこからものすごい速さで変化して、元気になっていかれました。

 

自律神経は、「こころ」と「からだ」と「あたま」を繋げてくれる役目をしています。何か緊張が残っているけど、栄養、整体、と外的アプローチを行なっても緊張が抜けない場合。それはこころを見てね、のサインかもしれません。ぜひ自分のサインを、見逃さないでみてください。

 

なぜならそれは、自分がより良くなる兆しだからです。

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2025.04.8

肝臓と怒りと緊張の関係

以前、Twitterにも書いていたかと思うのですが、緊張によって胃腸が止まったことがありました。なぜそんなに緊張したかというと、大事な人とお会いして今後の事業展開につながるプレゼンをするということがありました。その方に上手くプレゼンできるか、という緊張です。健全な緊張ですね。

 

すごく緊張していたんですけど、今回はその事を誰にも言わなかったんです。心の支えになる人にも、いつも相談に乗ってくれる母にも言わなかった。なぜなら、大事な緊張だと思ったからです。だからこの緊張は散らしたり、ほぐさなくていい。緊張感は時にものすごい集中力とか火事場の馬鹿力になるので、だから緊張はためておこうと思っていたのです。変なところでストイックですよね〜。

 

それで、実際、お相手さんにはとてもいい話ができました。今後の自業展開を大きく拓けることに繋げられると思っています。からだはというと、胃は痛いし、便はかつてないほど固いし、肝臓はカチンコチン。背中の重いコト重いコト。次の日は重すぎて、菊池先生のところに施術をお願いに行きました。「見てわかるほど肝臓が腫れているよ」と言われてしまった。

そうそう、肝臓って、怒りの臓器とも呼ばれているんですよ。何かに怒りを溜めている人の肝臓はほぼみんな硬いとよく治療家さんたちは言っています。東洋医学的にもそうですし、からだの原理を考えてもそうですね。怒りで交感神経優位、アドレナリンが出れば、活性酸素が多く出て、肝臓がダメージ受けますし。

 

で、今回、私の緊張ってちょっと怒りに似ていたんですよね。怒りというか、私が怒った時の感情の取扱いの仕方と同じだったのです。私は基本的に「怒り」という感情が湧く時は「信念が許せない」という事に対してなんですけど、絶対に忘れないんです。もう絶対「この怒りをより良い私のために使ってやる」「いつかギャフンと言わせてやるために、私をより高めてやる」なんですよ。なんてヤツでしょうね。(笑)怒ることなんて、1年に2、3回あるかな〜くらいですから、そんなに無いのですが。その分忘れないの。貯めて、絶対に昇華させる。今回の緊張も同じだったんです。感情を逃さず、ため込んで、それでそれを活力にしてやるという方法。菊池先生の施術を受けながら、そのことが合点いって一人で納得していました。緊張をためる臓器は肝臓なんだなあ。本当にからだは素直です。

 

でも緊張する度にこんなふうに肝臓腫らすのもダメージがデカすぎるので、次回からは緊張は肝臓に溜めるのではなく、血にめぐらせてポンプのようにしていきたいと思います。もしもそれで、心臓痛いわ…、となったらまた次の方法を考えます。まあ、そんな緊張、ほとんどないですけどね。

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2024.08.24

テレビは子どもの脳にどう影響するのか。受動性刺激という特性から見る

テレビは子どもの脳にどう影響するのか。受動性刺激という特性から見る。

前頭葉は何を司る?

脳の前頭葉は10万年前から急速に発達しました。

前頭葉は情操を司ります。

 

《じょうそう じやうさう 【情操】》

最も複雑で,高次の感情。感情の中で,最も安定した形をとり,知的作用・価値を伴う。
美的・道徳的・知的・宗教的の四つに分けられる。 (スーパー大辞林より)

 

して、

・意図
・創造
・思考

を行うのはこの前頭葉です。

 

意図・想像・思考などは

物事を明確に捉えたり、
何かを創ったり、
アイディアを生み出したり

相手の気持ちを考えたり、
物事を深い目で捉えたり

することに必要な能力です。

 

 

この前頭葉には、能動的に関わることで刺激されるという特徴があります。

 

テレビは前頭葉を刺激するのか

テレビ(や動画など)というのは、常に情報(音・光なども含め)を流しています。
これを流動性刺激、または受動性刺激と言います。

 

自分から関わろうとしなくても、勝手に耳や目から情報が入ります。
受動的に関わることが少ないテレビは、前頭葉への刺激が少ないのです。

 

極端なテレビばかりの場合
→前頭葉が刺激されない→情操が育たない→抽象的言語の欠如 ということも考えられます。
あくまで極端な場合ね。

 

ただしこれは。「テレビが悪」と言っているのではありません。

大事なのは、テレビの影響を考えた上で、どのように使うか、生活に入れ込み、子どもへ提供するかです。

 

子どもへ見せる時、

・どのように(食べながら、つけっぱなしではないか?)
・どのくらい(時間の設定)
・なぜみるのか(目的を持って)

を明確にするだけで、テレビの在り方を大きく変えられるでしょう。

 

主体的に関わるものの一つ、本

 

本というものは、主体的に関わろうとしない限り内容を理解することはできません。

音読されたものだって、聴いているだけでは、内容を理解できませんよね。

 


ゲド戦記はおススメ

 

本を読むということは、主体的に関わることを前提としてるのです。

そして言葉から様々なことを想像しようと、前頭葉は大きく使われます。

 

本を読むと賢くなる…とよく言われました。

 

賢さの定義が曖昧ですが、
「本を読むと脳(前頭葉)が活性化される」
というのは脳科学的に正しいのです。

 

子どもへテレビを与えるな、YOUTUBEを観させるな。
なんてことは絶対に言いません。

 

素晴らしいアニメや、映像、人間や動物、異世界の物語を空間を超えて感じらる点は素晴らしい。
(プロジェクトX好き)

 

しかし、先ほども述べたように

・どのように(環境)
・どのくらい(時間)
・なぜみるのか(目的)

を明確にさせること、おススメです。

 

また、絵本や本(パズルや積み木などの構成遊びなども)と関われる環境を、テレビの倍以上の時間を用意する。

このバランスが子どもの脳の発達にとても大事だと考えます。

 

 

ちなみに

私は中学生になるまでは、母の方針で、テレビの時間は1日30分と決まっていたので、
ドラえもんを観るか、クレヨンしんちゃんを観るか…
ドラゴンボールを観るか、ぬ〜べ〜を観るか…
悩んでいたことを思い出しますな〜。(世代がバレる)

 

 

最近面白かったのはAmazon prime Videoのドキュメンタリー。
戦争についての認識はちょっと考えるところもあるけど食品メーカーの発展は面白かった。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08R993W2N/ref=atv_dp_share_cu_r

 

テレビと刺激のお話でした。

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2024.08.24

24時間・365日脳に刺激を与える固有受容感覚と○○

24時間・365日脳に刺激を与える固有受容感覚と○○

 

からだと脳と心とを成長発達させていくのに、栄養は必須

第一条件だと思ってください。

 

案外、脳への栄養を考えない人たちが多いことに驚かされるのですが、栄養は基本の「き」。

 

しかし栄養だけでは脳は発達しません。
脳の発達に必要なものは、『刺激』です。

 

人の脳とからだの成長発達は、

・感覚が刺激を受け取ること
・刺激が脳にいくこと
・脳がそれによって回路をつくっていくこと
・つながっていくこと

 

これだけではないですが、これ抜きにしては語れません。

 

脳が発達しないということは、からだの機能の発達にも影響が表れます。

 

脳は体の司令塔ですから、脳とからだの接続をいかにスムーズに滑らかに、バランスをとって行えるかが大事なのです。

 

今日は刺激を受け取る脳の諸々の感覚の中から、もっとも優れた刺激と言われており、さらに24時間365日終始受け取る刺激についてお話しします。

 

24時間脳に刺激を送るのは固有受容感覚

 

人間には感覚というものが存在し、感覚は刺激を受け取るためのからだの機能です。

感覚の分け方には諸説ありますが、今回は一番よく知られている五感から見てみましょう。

 

五感は言わずと知れた

・触覚
・嗅覚
・味覚
・視覚
・聴覚

です。

エネルギー系や勘みたいなものを感知するのが第六感などとも言いますが、
それは置いておいて。今回は

 

+(プラス)もう一つの感覚、
六番目の感覚と言われる

固有受容感覚(こゆうじゅようかんかく)
にについてです。

 

この固有受容感覚、何を司るとかと言いますと、
体の各部分の配置や動きについての情報を、筋肉の伸び縮みによって実感・認識する感覚であり、

 

Dr ,ロバート・メリロによると
筋肉コントロールとバランスを重力に対して使う能力のこと」です。

 

「それは脳の発達のためには他のどの感覚刺激よりも優れた刺激と言うことができます」

「なぜなら24時間休まずに脳に刺激を送り続けるからです。」

「重力はとても強い刺激であり、生命はそれなしでは長く存続することができません。」
〜薬に頼らず家庭で治せる発達障害との関わり方 より〜

 

24時間、365日、からだに刺激を送り続ける重力

 

先にも述べましたが、
脳は刺激によって発達します

 

この生きている限りからだに刺激を送り続ける重力が、脳に与える影響は計り知れません。

 

子どもの動きは脳のため

 

子どもって、走ったり、跳んだり、転げ回ったり。

 

大人から見たら「どうしてあんなに落ち着きがないのかしら」や
「大人と違って元気だからかな」

 

なんていう視点で見たりしますが、
見方を変えると

 

「脳の発達のために、重力という刺激を入れまくっているんだな…」
とも言えます。

 

おっとっと、となる時のバランスの取り方、
走ることで伝わる踵への衝撃
跳ぶことで入る強打な衝撃

全て重力はあるから存在する刺激であります。

 

 

重力の刺激が少ない状態とは

 

反対に、

 

テレビやゲームで座りっぱなし
室内の限られた空間の中での遊び
柔らかすぎる床や硬すぎるコンクリートの上ばかりの生活

 

などは脳の発育・発達のために必要な
重力からの刺激の恩恵を
受けられるでしょうか。

 

テレビの刺激のお話しと同じですが、
何も動かないことが悪いと言っているのではなく

 

からだの”しくみ”を正しく知ることで

 

『どのような環境が、子どもの成長発達に必要なのか?』

 

を自分たちで選べるようになります。

 

栄養だけ、運動だけ、ではなくて、
全てのものを『環境』として捉え
選んでいくのが肝要。

 

 

 

固有受容感覚と脳の発達についてでした。