テレビは子どもの脳にどう影響するのか。受動性刺激という特性から見る。
前頭葉は何を司る?
脳の前頭葉は10万年前から急速に発達しました。
前頭葉は情操を司ります。
《じょうそう じやうさう 【情操】》
最も複雑で,高次の感情。感情の中で,最も安定した形をとり,知的作用・価値を伴う。
美的・道徳的・知的・宗教的の四つに分けられる。 (スーパー大辞林より)
して、
・意図
・創造
・思考
を行うのはこの前頭葉です。
意図・想像・思考などは
物事を明確に捉えたり、
何かを創ったり、
アイディアを生み出したり
相手の気持ちを考えたり、
物事を深い目で捉えたり
することに必要な能力です。
この前頭葉には、能動的に関わることで刺激されるという特徴があります。
テレビは前頭葉を刺激するのか
テレビ(や動画など)というのは、常に情報(音・光なども含め)を流しています。
これを流動性刺激、または受動性刺激と言います。
自分から関わろうとしなくても、勝手に耳や目から情報が入ります。
受動的に関わることが少ないテレビは、前頭葉への刺激が少ないのです。
極端なテレビばかりの場合
→前頭葉が刺激されない→情操が育たない→抽象的言語の欠如 ということも考えられます。
あくまで極端な場合ね。
ただしこれは。「テレビが悪」と言っているのではありません。
大事なのは、テレビの影響を考えた上で、どのように使うか、生活に入れ込み、子どもへ提供するかです。
子どもへ見せる時、
・どのように(食べながら、つけっぱなしではないか?)
・どのくらい(時間の設定)
・なぜみるのか(目的を持って)
を明確にするだけで、テレビの在り方を大きく変えられるでしょう。
主体的に関わるものの一つ、本
本というものは、主体的に関わろうとしない限り内容を理解することはできません。
音読されたものだって、聴いているだけでは、内容を理解できませんよね。
ゲド戦記はおススメ
本を読むということは、主体的に関わることを前提としてるのです。
そして言葉から様々なことを想像しようと、前頭葉は大きく使われます。
本を読むと賢くなる…とよく言われました。
賢さの定義が曖昧ですが、
「本を読むと脳(前頭葉)が活性化される」
というのは脳科学的に正しいのです。
子どもへテレビを与えるな、YOUTUBEを観させるな。
なんてことは絶対に言いません。
素晴らしいアニメや、映像、人間や動物、異世界の物語を空間を超えて感じらる点は素晴らしい。
(プロジェクトX好き)
しかし、先ほども述べたように
・どのように(環境)
・どのくらい(時間)
・なぜみるのか(目的)
を明確にさせること、おススメです。
また、絵本や本(パズルや積み木などの構成遊びなども)と関われる環境を、テレビの倍以上の時間を用意する。
このバランスが子どもの脳の発達にとても大事だと考えます。
ちなみに
私は中学生になるまでは、母の方針で、テレビの時間は1日30分と決まっていたので、
ドラえもんを観るか、クレヨンしんちゃんを観るか…
ドラゴンボールを観るか、ぬ〜べ〜を観るか…
悩んでいたことを思い出しますな〜。(世代がバレる)
最近面白かったのはAmazon prime Videoのドキュメンタリー。
戦争についての認識はちょっと考えるところもあるけど食品メーカーの発展は面白かった。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08R993W2N/ref=atv_dp_share_cu_r
テレビと刺激のお話でした。