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2026.05.15

梅シロップ作りと精製糖

5月も半ばになると、スーパーにも青梅が並び始め、ふわっと広がる爽やかな香りに季節の初夏を感じます。
梅雨前後のこの時期、毎年のように無農薬の梅と自然塩で梅干しを仕込むのが恒例になっていますが、今年は新たに「梅シロップ(発酵ドリンク)」にも挑戦してみようと思っています。

梅シロップの材料はとてもシンプルで、梅と砂糖のみ。
自家製の良さは、余計なものを加えず、素材そのものの力を引き出せるところですよね^^

 

発酵ドリンク作りに向いている砂糖は、実はミネラルを含まない精製された砂糖です。
仕上がりの色が美しく、微生物の増殖をコントロールしやすいため、初心者でも失敗しにくいとされています。果物からビタミンやミネラルを引き出す力にも優れており、特に氷砂糖は、ゆっくりと溶けながら時間をかけて果汁を引き出してくれるため、梅酒や梅シロップ作りの定番です。

一方で、粗糖や黒糖などミネラルを多く含む砂糖は、果物表面の微生物の働きを活発にしすぎてしまうことがあります。
その結果、発酵が進みすぎてアルコール化してしまったり、泡立ちや変色、場合によっては腐敗につながることもあるため、扱いには少しコツが必要です。これらは発酵の管理に慣れてきた方向けと言えるでしょう。

 

発酵ドリンク作りで特に大切なのは、仕込み後のひと手間です。
シロップが上がってくるまでの間、1日2~3回ほど瓶をゆっくり傾けて中身を動かします。梅から出てきた水分は砂糖との間に薄い膜を作り、その中で微生物が増えやすくなるため、この膜を壊して全体をなじませることが大切です。
これを怠ると、発酵ではなく腐敗に傾いてしまうことがあります。

その点、氷砂糖は一粒一粒に重さがあり、梅にしっかり密着するため、多少混ぜる回数が少なくてもリスクが低く、初心者には扱いやすい素材です。

では、こうした発酵ドリンクはなぜ身体に良いのでしょうか。
その理由のひとつが、発酵によって生まれる「酵素代謝産物」にあります。これは、果物にもともと含まれる酵素や微生物の働きによって生成される成分で、腸内環境を整えるサポートをしてくれると考えられています。

 

日々の食生活だけでは不足しがちなこうした成分を、手軽に取り入れられるのも発酵ドリンクの魅力です。

なお、仕込みの際は瓶や手指を清潔に保つこと、直射日光を避けて保管することも大切なポイントです。
小さな心がけが、仕上がりの安心と美味しさにつながります。

 

季節の恵みをそのまま閉じ込めるような梅仕事。
今年はぜひ、ご自宅で発酵ドリンク作りに挑戦してみませんか。

 

きっと、日々の暮らしに小さな楽しみがひとつ増えるはずです。