子どもと大人の違い
「育てる」とは知識を埋め込まないこと
子どもが早く字を書けたり、計算ができたり、言葉巧みに使うことは、必ずしもその子の「生きる力」になるとは限りません。早すぎる思考の発達、知識の獲得は、その子どもの心という内面の発達を阻害してしまうことがあります。大事なのは、心と思考(あたま)が同じくして育っていくことです。

思考、知識の発達ばかりがなされる時、置いてけぼりになるのは、「感覚」と「感情」です。人間は感覚を通して、感情を動かしていく生き物です。子どもの頃に、この二つをいかに育てるのかが、「生きる力」に繋がります。
私たち大人と子どもには大きな違いがあります。
大人は、
1 .思考、2 .感情、3 .意思…の順で行動を起こしたり、ものを考えます。
対して七歳までの子どもは、
1 .意思、2 .感情、3 .思考…の順で生きています。
この対比を知っておくことは子どもを育てる上で大きな鍵となります。
思考が一番先の大人は、子どもに行動の理由を聞いたり、もしくは理由を説明したりする。
これは子どもにとって、なんと受け入れ難いことでしょうか。
感情の広がりや発見、学びの元素である好奇心は、原初的な感覚と感情の波に乗って、いきいきと動き出します。それを理性で押さえつけろと、大人から教えられるのです。
子どもに必要なのは「理性的」であることではありません。
そして「感覚」を持つものは肉体、すなわち“からだ”です。
栄養が大事なのは、感覚を、その子が正常に使っていくために必要だからです。
私たちのからだは、食べたものでできている。あなたの感情は、からだの感覚を通して生まれる。だから、何を食べるかが大事なのです。