本の研究会レポート①

  先日、本と心の研究所の『本の研究会』第2回目でした。 本の研究会は、ZOOM開催と、リアル開催の2つを行なっています。 そのメンバーと話しながら、次の本を決めていくので、ZOOMとリアルでは扱う本が違います。   ZOOM開催:「鬼の橋」 『鬼の橋』(伊藤 遊) 福音館文庫      第一回目は、「なぜ本を読むのか」がテーマでした。 そして今回は児童文学でした。 しかも数少ない日本の児童文学。   最初は、皆の感想をシェア。   その後私から「児童文学とは」の話をしました。   子どもが入り込める世界である児童文学は、子どもになにを体験させるのか。 大人はなにを受け取るのか。   そんな話をしながら、「では、この児童文学の命題はなんだろう」を皆で話しました。   第一回目は、少し遠慮気味、空気感はどんな感じかしら?と言う緊張があったものの、第二回目の今回は、内容が物語ということもあり、「こう感じた」「こう思った」がたくさん出てきました。   途中からは、人の考察や感想を聞いて、「そう言われれば、あそこのシーンも、その(考察の)意味とつばがると思った!」と、人と考察や感想をシェアしあうからこそ、物語の解釈どんどん広がり深まるように。   「ちょっとのってきました」と言った人もいて、「お、来ましたか」という盛り上がり具合。(笑)   毎度前夜に一気に読んでくる人もいれば、毎日1章ずつ読んでくる人もおられて、その読み進め方も人それぞれで面白い。   誰の意見、感想、考察も間違いも正解も存在しないので、感じたことを「どう自分の言葉で表現するか」といことに焦点が置かれていて、大変良い会だと思いました。   全体のメンバーがまた面白くてw ・情動が明るく、盛り上がりタイプ ・共感、共同、素直な言葉のタイプ ・淡々と内観勧めて言葉にするタイプ(でも愛溢れている) ・自分の言葉を慎重に探すタイプ ・じっと聞き込んでいるタイプ と、皆さん、個性を前にどんどん出してくれて面白い。(笑)   ZOOMなので日本各地におられますが、いつか会いたい。   笑いあり、深い考察あり。共感の面白さ、言葉にしていく楽しさを改めて感じた回になりました。   冥界の入り口に迷い込んだ少年・小野篁 平安時代の京の都。妹を亡くし失意の日々を送る少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込む。そこではすでに死んだはずの征夷大将軍坂上田村麻呂が、いまだあの世への橋を渡れないまま、鬼から都を護っていた。歴史上の人物、小野篁の少年時代を描いた第3回児童文学ファンタジー大賞受賞作、待望の文庫化。 福音館WEBページより引用     リアル:私のことば体験     松井直さんは、日本の絵本文化を創り上げた、福音館こどものともの編集者です。   数年前に亡くなられたのですが、戦後10年で、全く0に近かった日本の絵本を海外で通じるレベルまで築き上げた方です。   この本は、松井さんがどんなふうに感じて、考えて、「こどものとも」や絵本、児童文学を創ってきたかという、エッセイのような自伝のような本です。   「敗戦になったときに、ぼくは「生きる」ということを意識したんです。戦争が済んだから、死ななくても良くなった、ということをとても強く意識した。それはすなわち「生きる」ということです」   皆でどの言葉が印象に残ったか話しながら、その言葉を紡ぐ松井さんの理解も深めていきました。   最後は本の中に出てきた色んな絵本作者、画家の絵本を読みました。(家から持ってきた)     かこさとしさん 長新太さん 安野光雅さん 瀬川康雄さん 瀬田貞二さん   それから北原白秋や西条八十が寄稿した赤い鳥(マニアック)なども読みました。これは、私が古本屋で見つけて歓喜して買った物です。(笑)   参加の皆さん、絵本にあまり触れていないようだったので、新鮮味があったみたい^^ 読み聞かせもしながら、絵本の世界に触れました。   最後は皆でご飯へ。 自由が丘の名食堂、チューリップ食堂。   ご飯の炊き加減が最高。おかずも最高。   今回はシェフ不在のため、おかずが限られていたのですが、次回はもっと色んなおかず&お酒をトライしたい。(ランチはよく使っている)     食堂では、心理の話や、メンバーの「素直の意味ってなんですか」   の質問話で盛り上がりました^^ 聞いた本人が一番素直な人というオチ(笑)。   結構な時間、話していたように思います。 リアルは、リアルでやっぱいいな〜。     月一回(私は2回)の言語化の時間。 回を重ねるごとに、本への解釈の頭の使い方が変わっていく。   次回も楽しみです。     ご参加の研究会員の皆様、ありがとうございました!            ...

石垣でファミリーキャンプ【自然と人の暮らしの在り方を学ぶ】

  日本のパーマカルチャーの第一人者、設楽さんの『パーマカルチャー センター ジャンパン」と、自然に最も近いと言っても過言ではない石垣島で立ち上がった『パーマカルチャー・ヤイマ』が共同で   パーマカルチャーのファミリーキャンプを行います。   場所はレインボーフォレスト キャンプのベースになるのはRainbow Forest(レインボーフォレスト)です。   夕焼けの時間の畑   Rainbow Forestはパーマカルチャー(以下PC)の原理原則、そして技術をあらゆる場所に取り入れた、場そのものがPCを表すグランピングサイトです。   石垣に移住したまっちゃんが、その素晴らしい土地を石垣の自然を守るために、グランピングサイトと自身の生きる場として手にして、創ったサイト。   △まっちゃんは自然と音楽を愛する男で、陽気だけど繊細で、いつもにこにこしている人。   建物、水道や下水、土地の水はけ、地質改良などはPC界で絶大な人気を誇る四井さんが監督(レインボーフォレストのWEBサイトには、「先生」と表記されているところが素敵だよ)。   ▷四井さんWEBサイト ソイルデザイン   さすが四井さんが先生ということもあり、レインボーフォレストは、洗練されたデザインと、機能性と、PCの原理原則が素晴らしくマッチしています。今回はそんな場所でキャンプですよ、素敵でしょ。   キャンプは親子対象 今回は親子対象のキャンプ。     石垣島でキャンプをしながら、石垣島の海や山の自然に触れるとともに、パーマカルチャーの農場づくりや、人と自然の接点に生まれる手仕事などを楽しむプログラムです。   都会の方も、自然に近い方も、どんな方も、PCの哲学に触れ、石垣の自然を感じ、今までの自分の概念が大きく変わる、そんな体験になるでしょう。   体験型プログラム 予定している内容は以下です。 2023年1月の石垣島PCデザインコースでの一コマ   ・パーマカルチャーの農園デザインの基本 ・パーマカルチャーの野菜&果樹園づくり ・吹通川サバニ体験 ・木工クラフト ・身体を知る   大人も子どもも、石垣の美しい海と山で遊びます。遊ぶを通して、からだと心が学びます。自然を。 あっ、もちろん頭を使って大人だけの学ぶ時間もあります。   一緒に遊び、学びましょう   パーマカルチャーの講義は設楽さん。 海には海のプロ(まっちゃん) 自然には自然ガイドのプロ(ひろさん(西表島のネイチャーガイド)) 木工クラフトにはプロの大工と木工作家が(田中さん) 私はからだの講義を担当させてもらいます。   その道で第一線を歩む人たちと、パーマカルチャーが組み合わさった内容です。     詳細とお申し込み     詳細とお申し込みは、以下のパーマカルチャーセンタージャパンのサイトで受け付けております。   ▷詳細とお申し込み レインボーフォレストパーマカルチャーファミリーキャンプ  「パーマカルチャーを遊ぼう」   お待ちしております。     ...

低血糖セミナー終了報告

「低血糖の人」として、一般の方に向けた『低血糖セミナー』を無事開催することができました。   お申し込み、ご参加いただいた皆様ありがとうございました! 今回は総勢50名を超えるお申し込みでした。   今回は、血糖コントロールを始めるとぶち当たる壁と、その背景、突破法。 それから、自律神経の基本的な理解と、血糖値と心の関わりを症例を通して講義にしました。     目次はこんな感じ     感想 では、以下アンケートのご感想を抜粋。     どんな意見もありがたく読ませていただいております。 まだアンケート書いていないよ〜という方は、ぜひ書いていただけると嬉しく思います。   理想のセミナーに精進   最近は分子栄養学、栄養的アプローチの認知がどんどん広がって、そこらじゅうに情報がありますね。それから、論文検索や本からも欲しい情報はたくさん出てきます。   なので必要なのは、個人の経験による裏付けや、解釈。それから発信者の哲学なのではないかなと思います。   情報は調べてたら好きなだけ出てくるから、情報を羅列するセミナーはつまらないですよね。   私も色々なセミナーを受けてきましたが、一番最高に面白い講座がありまして(5年くらいやっているかな?)心理学、教育学の講座で、それは、原理原則を教えてくれるのですが、そこからは自分の解釈がないと何も獲得できない講座なのです。なんのHow toもないのです(笑)   もちろん、分子栄養学のセミナーですから、基本的な論理、知識、それを日常に役立てる情報が入っていることは必須だと重々承知の上、経験と解釈と哲学があることに、やはりセミナーの価値は生まれると思います。(エビデンスや安全性の立証はもちろんとして)   受けた人が新たな視点を持てる、そんなセミナーを作っていこうと、いつも思っています。     セミナーを行うたびに、進化する自分の頭と、言葉と、資料技術。 今回ご参加いただいた方はもちろん、毎日の情報発信を見ていただいている方たちのおかげで私も日々精進しております。ありがとうございます。 心のセミナーも、用意中です。しばしお待ちください〜。  ...