24時間・365日脳に刺激を与える固有受容感覚と○○

からだと脳と心とを成長発達させていくのに、栄養は必須

第一条件だと思ってください。

 

案外、脳への栄養を考えない人たちが多いことに驚かされるのですが、栄養は基本の「き」。

 

しかし栄養だけでは脳は発達しません。
脳の発達に必要なものは、『刺激』です。

 

人の脳とからだの成長発達は、

・感覚が刺激を受け取ること
・刺激が脳にいくこと
・脳がそれによって回路をつくっていくこと
・つながっていくこと

 

これだけではないですが、これ抜きにしては語れません。

 

脳が発達しないということは、からだの機能の発達にも影響が表れます。

 

脳は体の司令塔ですから、脳とからだの接続をいかにスムーズに滑らかに、バランスをとって行えるかが大事なのです。

 

今日は刺激を受け取る脳の諸々の感覚の中から、もっとも優れた刺激と言われており、さらに24時間365日終始受け取る刺激についてお話しします。

 

24時間脳に刺激を送るのは固有受容感覚

 

人間には感覚というものが存在し、感覚は刺激を受け取るためのからだの機能です。

感覚の分け方には諸説ありますが、今回は一番よく知られている五感から見てみましょう。

 

五感は言わずと知れた

・触覚
・嗅覚
・味覚
・視覚
・聴覚

です。

エネルギー系や勘みたいなものを感知するのが第六感などとも言いますが、
それは置いておいて。今回は

 

+(プラス)もう一つの感覚、
六番目の感覚と言われる

固有受容感覚(こゆうじゅようかんかく)
にについてです。

 

この固有受容感覚、何を司るとかと言いますと、
体の各部分の配置や動きについての情報を、筋肉の伸び縮みによって実感・認識する感覚であり、

 

Dr ,ロバート・メリロによると
筋肉コントロールとバランスを重力に対して使う能力のこと」です。

 

「それは脳の発達のためには他のどの感覚刺激よりも優れた刺激と言うことができます」

「なぜなら24時間休まずに脳に刺激を送り続けるからです。」

「重力はとても強い刺激であり、生命はそれなしでは長く存続することができません。」
〜薬に頼らず家庭で治せる発達障害との関わり方 より〜

 

24時間、365日、からだに刺激を送り続ける重力

 

先にも述べましたが、
脳は刺激によって発達します

 

この生きている限りからだに刺激を送り続ける重力が、脳に与える影響は計り知れません。

 

子どもの動きは脳のため

 

子どもって、走ったり、跳んだり、転げ回ったり。

 

大人から見たら「どうしてあんなに落ち着きがないのかしら」や
「大人と違って元気だからかな」

 

なんていう視点で見たりしますが、
見方を変えると

 

「脳の発達のために、重力という刺激を入れまくっているんだな…」
とも言えます。

 

おっとっと、となる時のバランスの取り方、
走ることで伝わる踵への衝撃
跳ぶことで入る強打な衝撃

全て重力はあるから存在する刺激であります。

 

 

重力の刺激が少ない状態とは

 

反対に、

 

テレビやゲームで座りっぱなし
室内の限られた空間の中での遊び
柔らかすぎる床や硬すぎるコンクリートの上ばかりの生活

 

などは脳の発育・発達のために必要な
重力からの刺激の恩恵を
受けられるでしょうか。

 

テレビの刺激のお話しと同じですが、
何も動かないことが悪いと言っているのではなく

 

からだの”しくみ”を正しく知ることで

 

『どのような環境が、子どもの成長発達に必要なのか?』

 

を自分たちで選べるようになります。

 

栄養だけ、運動だけ、ではなくて、
全てのものを『環境』として捉え
選んでいくのが肝要。

 

 

固有受容感覚と脳の発達についてでした。

 

 

 

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