
なぜ低血糖状態になると、眠気が襲ってくるのか。
「朝、猛烈にお腹が減っていて、朝ごはんをかきこんで食べたあと、
なんだかウトウトと眠気が…」
「お昼ご飯を食べた少しあと、
何にも逆らえないほどの眠気が襲ってきた…」
「午後、絶対に寝てはいけない大事な会議なのに、眠気に勝てない…」
そんな経験をしたことはありませんか?
その症状は低血糖の可能性大。
なぜ低血糖状態になると、眠気が襲ってくるのでしょうか?
そもそも食後に低血糖になる理由
低血糖が起こしやすい体になる原因は
食生活における不摂生、(特に糖質過剰)や、
ストレス、ビタミンミネラルの不足など様々です。
(1型糖尿病を除く)
低血糖を起こすその体は半年以上かけて低血糖症になっており、
低血糖症になる最初の原因は1つでも、(1つなんてことは無いですが)
その後、低血糖を起こす要因は様々になってきます。
食後に眠気が襲ってくる場合、
・食前に低血糖を起こしている
(補食の欠如・ストレス環境・その食事以前の食事内容などにより)
・食事内容が糖質過剰
・耐糖機能の低下
など様々なことが考えられます。
脳はエネルギーを大量に使う
脳のエネルギー源は主にブドウ糖です。
脳の質量は体の総量の2%ですが、
エネルギーは20〜30%を消費します。
眠気はエネルギー消費を抑えるため
こんなにエネルギーを、しかも糖を主として使う脳にとって、
低血糖状態になるということは大きなダメージです。
そのため、低血糖になると、
脳は無駄なエネルギー消費を抑えるために睡眠モードになるのです。
これは脳へのエネルギー供給を減らすのではなく、
身体へのエネルギー供給を減らす意味で行われると考えます。
なぜなら、睡眠によって身体のエネルギー代謝率は20%ほど減少しますが、
脳のエネルギー代謝率は、睡眠時も起きている時も、変わらないからです。
眠気は脳の防衛反応
脳は生命維持や感覚の統合のみならず、感情、言葉、聴覚、表情、記憶、などの人間らしさを司ります。
低血糖における眠気は、脳の防衛反応とも言えます。
ということは、低血糖は脳にとって、とても恐ろしい症状だということです。
生活と食事内容の振り返りを
食後に眠気が起きることが続く場合、低血糖を起こしているというサインですので、
・その前の食事内容(昼の眠気なら朝ごはんの内容)
・食事時間し(補食の見直し)
・環境要因
…などを振り返り、対策を打っていくことをお勧めします。